Category Archives: 広島市内の空き家問題

2410月/16

広島市の空き家活用制度

広島市は平成28年11月1日から30日までを受付期間とした空き家活動・交流認定制度を実施します。

広島市内の町内会や自治体、社会福祉協議会が空き家などを活動・交流の場として活用している場合に認定し、翌年度分の固定資産税と都市計画税を減免または全額免除するという内容です。

認定条件は、所有者から無償で借りていることや床面積30平方メートル以上、営利目的は不可などの要件がありますので、詳細は広島市に確認することをお勧めします。

県内を見た場合、広島市は空き家率が突出しているわけではありませんが、それでもこのような制度を考えているのです。受付期間が短いのは、まずは試験的に実施してみて申込件数や効果などを様子見したいということかもしれません。

しかし、このような制度は著作権があるわけではないので、広島市で空き家活用の効果が認められればほかの自治体でも導入する可能性があります。自治体はほかの自治体から学ぶ姿勢が強いので、いいものは普及しやすいのです。

こうした点から見ても、広島県内に空き家を持つ所有者はふだんの維持管理をしっかりやっておくことが重要です。風を通し、電気を流し、水道水を流し、という手間をかけることで空き家の老朽化を少しでも遅くすることにつながるからです。

遠く離れて住んでいる場合は空き家維持管理の専門業者に任せるのも一考です。

029月/16

空き家に関する補助制度

空き家問題を重視する広島県内ではさまざまな動きが進んでいます。空き家を改修する人に補助費用を提供するのは、空き家問題に対する危機感の表れでしょう。

例えば広島市は「広島市子育て世帯住替え促進リフォーム費補助事業」という事業名で実施しています。これはリフォーム費用の50パーセントかつ50万円を補助するという内容です。

たった50万円? こう思った人、ちょっと考えてみてください。50万円あったら何ができますか。海外旅行に行ったり、おいしいものを食べたり、パソコンを買い替えたり、という具合にいろんなことができる金額ではありませんか。デジカメを買ってもまだお金が残りますよね。それくらい価値がある50万円なのです。

それほどの金額を、子育て世代のリフォーム費用という個人的な支出のサポ-トをしてくれるのですから、すごいことです。

広島市のこの事業は平成27年度の創設です。まだ始まったばかり。今後どうなるかは利用者の人数次第といったところでしょうか。

数年後にこの補助を受けるかもしれないという人は、まず現在の空き家の維持管理をしっかりやっておくことです。住宅の傷みや老朽化を少しでも減らすためには、最低限の維持管理をしておくことが基本です。

137月/16

大迷惑! 空き家でシロアリ発生

空き家は環境衛生上好ましくない問題を引き起こします。そのうちの1つがシロアリの発生です。

シロアリが発生したら木造住宅はすさまじい脅威にさらされます。コンクリートさえやられるのですから、人間の天敵の1つと言っていいでしょう。

それだけにシロアリの駆除は欠かせません。ところが、そのシロアリがご近所の空き家で発生していたら……。シロアリ駆除のために専門の業者が軒下に入ったりする必要がありますが、他人の家に無断で入るわけにはいきません。ご近所さんは深刻な事態に直面するわけです。これは実はすでに起きている実例です。

所有者が空き家を適切に維持管理しないと大変な損害を近隣に与えてしまう危険性があるという一例です。日本ではまだ訴訟沙汰になった例はないようですが、最悪の場合、空き家の適切な維持管理を怠ってシロアリをまき散らされたということで所有者に損害賠償を請求される可能性はゼロではありません。

そうなってしまってからでは遅いのです。いずれにしても遅かれ早かれ空き家の適切な維持管理はしなければなりません。それなら、ご近所さんとの間でトラブルが生じる前に空き家管理の専門業者に維持管理を委託しておくほうがいいのではないでしょうか。足踏みをしている場合ではないのです。空き家の所有者の責任を果たすことが求められています。

117月/16

親切なご近所さんの悩み

隣の家の家族と長年にわたって仲良くお付き合いしてきた80代後半のお年寄りがいます。その隣の家はとっくの昔に空き家になっているのですが、親切心から草を刈ったりしてきました。

ほったらかしの空き家なので草ボウボウ、そこから蚊が大量発生するのです。夏の時期は大変です。このほか、草を刈っているときにハチに刺されたことが何度かあるそうです。

空き家を放置するとご近所さんがどれだけ大変か、ということに所有者はもっと思いを致す必要があるように感じます。長年ご近所づきあいがあったのでそのお年寄りはただただ善意で“管理”をしてくれているのですが、実家を空き家にして県外で暮らしているお子さんたちはこの状況に気づいていない様子です。

ご近所さんの善意にも限界がありますし、すでに80代後半ですからこのあと何十年も善意を続けるのは難しいはずです。

ご近所さんの善意は黙々となされるもので、空き家の所有者はなかなか気づきません。まさか近隣の善意のおかげで空き家の環境が整備されているとは想像できないのかもしれません。

しかし、これはちょっと、いや、かなりマズいと思いませんか。

空き家の所有者の責任を真剣に受け止め、何らかの行動に出ることがご近所さんから求められているのです。

255月/16

広島市内の空き家は4231戸と市が発表

広島市が空き家実態調査をしたところ、一戸建ての空き家が4231戸あると確認したそうです=2016年5月24日付『中国新聞』から。

最多は安佐北区の812戸で、西区の638戸、南区の551戸、安芸区の531戸、東区の506戸、佐伯区の422戸、安佐南区の418戸と続きます。中区は最も少なかったのですがそれでも353戸確認されました。

記事によると、4231戸の半数以上が管理に問題があると市は判断したそうです。

空き家問題がクローズアップされるに従って、気になるのが所有者の動向でしょう。空き家を完全に知らんふりしているのか、管理したいけれどどうすればいいか分からないのか、ご近所さんに迷惑をかけていることに心を痛めているのかいないのか、といったことが見えてくれば、空き家問題の打開策が見えてくるのではないでしょうか。もしかすると空き家の所有者は広島から県外に引っ越ししていて、こんな報道がされたことや空き家問題が注目されていることなどを全く知らない可能性もあります。

だとすれば、そんな所有者がもしこのサイトを何かの機会で見ることがあれば、「空き家の管理をしなければ周囲に迷惑をかけてしまう」と気づくきっかけになるかもしれません。少しでもお役に立てばうれしいです。