Monthly Archives: 6月 2016

296月/16

江田島市の空き家バンク

江田島市は空き家バンクという制度を持っています。空き家を「売りたい人と貸したい人」と空き家を「買いたい人と借りたい人」の橋渡しをする仕組みです。仲介は地元の不動産会社が担当します。

空き家に悩んできた江田島市としては、空き家をこのまま放置しておくわけにはいかないということでしょう。定住支援活動を積極的にしていますし、空き家バンクの制度はその一環でもあるわけです。

風光明媚な江田島市への定住希望者が増えることを期待したいですし、江田島市内の空き家問題が少しでも解消することを祈ります。

と同時に、江田島市内に所有している空き家を将来貸したり売ったりする可能性がある所有者の皆様には、最終判断をするまでの間空き家を放置するのではなく、適切な維持管理をすることをお勧めします。住宅は人が暮らすことで生き生きするものです。人が住まないと風通しが悪くなりますから、すえたにおいが充満したりカビが増えたりして老朽化が進むものだからです。

将来壊す予定であっても、それまでの間は最低限の管理が必要です。なぜなら、空き家の存在そのものが今問題になっているからです。壊すまでの間に放火されてそれが隣家に延焼したら責任をどう取るのか、不審者が居座ってその不審者が近隣で不祥事を起こしたら責任をどう取るのか、ゴミが不法投棄されてそのゴミが近隣にまで拡散したら責任をどう取るのか、といった責任問題が生まれる可能性があるのです。

空き家問題は所有者の責任問題ということでもあるのです。

 

276月/16

空き家清掃補助金制度

江田島市では空き家清掃補助金制度を実施しています。条件が4つあります。

・空き家バンクに登録された物件であること

・空き家バンク登録者の申請であること

・清掃を業者に委託すること

・清掃完了前の申請であること

経費の対象になるのは、建物内の清掃および建物敷地内にある樹木の伐採・草刈り,伐採した樹木など,不要物の処分費です。

補助金額の限度額は2万円です。

条件などが満たされていないと補助金はもらえません。詳しいことは江田島市の交流促進課に問い合わせて、あらかじめきちんとした情報を入手しておくべきでしょう。

空き家の維持管理をしたいと思っても費用の面で足踏みしている所有者は少なくないかも知れません。そんな所有者にとっては朗報です。1回限りの補助であっても、江田島市からほかの市町に広がっていくことを期待したいと思います。

それにしても、補助金を出しても空き家の維持管理をしてほしいという江田島市の真剣な状況が垣間見える制度です。ありがたい制度であるのは間違いありませんから、補助金を活用してこの機会に空き家の掃除を業者に依頼してみることをお勧めします。もちろん弊社も業者ですので、いつでもお声がけください。思い出と歴史の詰まった家を大切に管理しております。

 

246月/16

空き家所有者の特定が可能に

空き家の所有者の特定ができるようになりました。空家対策特別措置法ができたおかげです。市町村長は固定資産税課税台帳を内部利用して空き家の所有者の特定ができるようになったのです。

ということはどういうことでしょうか。

空き家に表札をかけていないし、近所の人は自分の引っ越し先などを知らないから、空き家を放置しておいても誰にもバレないだろうと安心してはいけないということです。

法律を立ち上げてまで空き家の所有者の特定をさせようという国の積極的な考え方や姿勢が垣間見えます。つまり日本の国として空き家問題を放置しない容認しない姿勢を示しているというわけです。

日本国民は「おもてなし」や「気ばたらき」、「気づかい」などの言葉があるように、本来周囲に目配りをする国民性を持っていました。空き家問題の出現はそうした日本のよさが失われてきたことの証明なのかもしれません。

ちょっと残念なことですよね。

弊社が空き家の管理や対策をお引き受けすることで、日本人の素晴らしい性質を次の世代にバトンタッチすることにつながるという思いが少しあります。空き家の維持管理は、周囲への気づかいを大切にする日本人の素晴らしさの証明でもあるのです。

226月/16

空き家調査

空き家問題を重視している自治体は空き家の実態調査をしています。広島県空き家対策推進協議会によると、実施済みや実施中が11市町(48パーセント)とほぼ半数を占め、実施を検討中が4市町(17パーセント)あります。

調査をするのは市町職員や民間企業、地元自治体などです。所有者の特定や所有者アンケートの実施などに関して、実施済みや実施中、検討中の市町が大半を占めます。

こうした空き家調査で、空き家を3つに分類します。

(1)適切に維持管理されている空き家

(2)防犯や景観・環境衛生等の観点から問題のある空き家

(3)倒壊等のおそれがあり隣地等に危険を及ぼす可能性のある空き家

こうして見ると、問題がないのは(1)だけで、(2)も(3)も近隣などに心配や迷惑をかけている状況だと言えます。(2)だから(3)よりマシだと安心できる状況ではないと見るべきでしょう。

空き家が個人の所有物であるにもかかわらず公的な問題になっているのは、近隣地域に迷惑をかけてしまうからです。その具体的な迷惑に関しては上記の(2)や(3)に出ています。「防犯」や「景観」、「環境衛生」、「倒壊」という言葉がそれです。

広島県内に空き家を持っている所有者は、自分がいま住んでいる住まいの隣に管理が全然なされていない空き家があればどう感じるか想像してみると、空き家問題の重要性を理解できるかもしれません。

206月/16

空き家の適正管理を求める自治体

空き家は所有者だけの課題ではありません。その近隣地域や自治体にとって大きな問題となってきています。「私の空き家なんだから放っておいて」で済まなくなっているのは、自治体を巻き込んだ課題になっているからです。

広島県空き家対策推進協議会のまとめによると、呉市は空き家対策講演会や住民説明会を実施しました。また毎年10月の「住まフェスひろしま」には空き家の適正管理に関するパネル展示や相談ブースがありますさらに相談窓口の周知を図るチラシを作っています。

このように積極的に手を打っている自治体の動きを見ると、空き家問題の重要性が垣間見えます。人口の自然減などで空き家が増えていくのは間違いなく、そうなると問題が大きくなっていくのは時間の問題です。時間が経てば経つほど空き家の老朽具合は進みます。倒壊や破損の可能性は高まり、地域の中で何とも困った迷惑な存在になってしまいかねません。

リフォームしようと思っても、いったん壊して建て直したほうがいいということになる可能性もあります。

自治体が早め早めに手を打って空き家の適正管理の啓発をしているように、空き家の所有者も早め早めに手を打って適正管理をしていくことが求められています。

 

176月/16

空き家と公正証書遺言

いろいろな遺言の形式があります。それぞれの遺言には要件があり、それをすべて満たしていないと相続人の間でもめ事に発展したり遺言として無効になったりする可能性があります。遺言はそれほど簡単なものではないのです。

そんな遺言の中できわめてきっちりしているのが公正証書遺言でしょう。要件は、

(1)遺言者が

(2)公証人の面前で

(3)遺言の内容を口授し

(4)それに基づいて

(5)公証人が

(6)遺言者の真意を正確に文章にまとめ

(7)公正証書遺言として作成する

ものです。

公証人は裁判官や検察官などを長年やってきた人です。遺言書作成に際しては相談しながら進めることができますし、原本が公証人役場に補完されるので、相続人の間で起きがちな「改ざんした」「していない」問題は生じません。

証人が2人必要なのですが、個人の機微に触れる内容だったりすると親しい人に知られたくない場合があります。そんなときは公証人役場から紹介してもらえます。

空き家をどうするか。公正証書遺言に記しておくことは非常に重要と言えるでしょう。もちろん、誰に相続するにせよ、それまでの間ずっと空き家で放置しておかないほうがいいのではないでしょうか。

156月/16

住活のススメ

終活に就活、婚活など、いろいろな活動があります。となれば、「住まい」の「活動」があってもいいですね。ここでは、そうですね、住活(じゅうかつ)と呼びましょうか。

住活は住まいを活発に活動させると定義することにします。どうすれば活発に活動させることができるのか。

一番いいのは人が住むことです。人が住んでいれば、掃除をしたり補修をしたり風を通したりして普段から自然にメンテナンスできます。

よくないのは人が住まない、つまり空き家にすることです。空き家にしても適度な管理をしていれば、家の荒れ方は少なく済みます。

しかし、空き家でほったらかしにするとひどく荒れていきます。家の中に湿気がこもり、ほこりっぽさが充満します。畳や床の上にはホコリがうっすらたまっていきます。そんな空き家を久しぶりに訪ねると「コンコン」と咳き込んだりします。カビが空気中を舞っていたりするのです。これが一番よくないパターンです。

そこまで行ってしまうと、リフォームで苦労します。住活の基本は人の手をかけることと言ってもいいかと思います。

お持ちの空き家をどうするか。住活について一度考えてみてはいかがでしょうか。

136月/16

空き家を子育て世帯向けに

空き家対策として子育て世帯向けにリフォームする事業を国が実施しています。リフォームによって空き家を蘇らせ、安価で提供することによって子育て世帯が住み、地域の活性化につなげる、という流れです。

空き家だった住宅に数人が住み、子供の声が聞こえるようになると、安心感とでもいうのでしょうか明るさとでもいうのでしょうか、そういう雰囲気が出てきます。子供は未来の象徴なのです。

このように国が主体になって空き家対策に予算をつけたりしています。今後この予算が増えていくのかどうかは分かりませんが、こういう事業に乗る可能性が少しでもある場合、現存する空き家を普段からきちんと管理しておくことが重要になってきます。

人がいない家は痛みが激しいので、普段から定期的に風を通したり、壊れた部分はすみやかに補修したりしておくことが求められます。メンテナンスしていな家は、独特の変なニオイが家の中に漂いますし、外観も色あせていきます。雨漏りを放置しておくと、家屋全体が大変なことになってしまう恐れがあります。

「早期発見、早期治療」と人間の健康についてよく言われますが、家の健康についても当てはまります。普段のメンテナンスが妥当であれば、リフォームの費用が抑えられるので、費用対効果の面を考えても「普段の管理」」が重要です。

106月/16

空き家とリバースモーゲージ

リバースモーゲージという言葉をお聞きになったこと、ありますか。reverse mortgageと書きます。

不動産を担保にして、所有者が銀行などから定期的にお金を借ります。その所有者が亡くなったら銀行などがその不動産を売り、お金に換えます。そのお金で借金を一括返済する仕組みです。

このリバースモーゲージ、まだまだ知られていません。課題もいろいろあります。歳月の経過によって担保価値が想定以上に低くなって採算割れすると、お金を貸した銀行などが困ってしまいます。かといってできるだけ少ないお金を貸すことになると今度は所有者が困ってしまいます。空き家問題を根本的に解決する策としては帯に短したすきに長しという感じでしょう。

そもそも土地や家屋を売りたくないと考えている人がまだまだ大勢います。土地や家屋は代々継いでいくもの――。こういう考え方は日本人に染みついているように感じます。とすると、自分が死んだら売っていいよというリバースモーゲージは日本人の皮膚感覚に少々そぐわない部分があるようです。

堂々巡りをしてしまいますが、空き家をどう管理して大切に維持していくかという原点に戻ってくるのです。

 

086月/16

空き家の活用法

空き家問題は広島だけではありません。6月7日付『中国新聞』によると、2013年の総務省住宅・土地統計調査で広島県の空き家率は15.3パーセントで全国10位です。四国4県(徳島県、香川県、愛媛県、高知県)が全国4位以内に入っていて驚かされます。四国のほうが広島より深刻なのです。

さて、記事によると空き家や廃校舎を企業の事務所として活用する動きが出ているそうです。新築するより費用が安いですし、空いていればすぐにでも事務所を置くことができる利点があるということです。

確かに廃校舎であれば床面積もけっこうあるでしょうから企業の事務所として活用しやすいと言えます。一般の民家でもそれなりの広さがあれば転用できるかもしれません。

このような活用の方法が全国的にどこまで普及するかまだはっきり見えませんが、1つの道になるのは間違いないでしょう。

企業が事務所として使いたいとなればすぐに転用できる程度のメンテナンスを普段からやっておく必要はありそうです。企業の担当者が空き家を下見に来た際、管理が行き届いていて、室内にほこりっぽさがなく、全体に清潔であれば、好印象を持ってもらいやすくなるものです。

空き家を企業の事務所として活用してもらう方法もいい場合は、なおさら普段の管理やメンテナンスが重要です。空き家だからこそ「見た目」が大事なのです。第一印象をよくするのは普段の管理次第なのです。