Monthly Archives: 9月 2016

309月/16

空き家に遺体

カナダで行方不明になっていた日本人女性が遺体で見つかるという痛ましい事件がありました。見つかったのは空き家だったということです。

空き家にはいろいろな問題が起きる可能性がありますが、こうした事例もその1つといっていいかもしれません。人が住んでいる家に遺体を放置することは普通考えにくいものです。人が住んでいない空き家だから遺体を放置してもなかなか見つからないのではないかと容疑者が考えた可能性があります。

広島県内の多くの自治体が空き家問題に取り組んでいますが、空き家から遺体や白骨化した遺体が出てきたというニュースはけっこうあります。空き家を解体中に見つかったとか、いろいろあります。容疑者が証拠を隠す場所として、人けがない場所に目を付けるのでしょう。

これを近隣住民の立場で見てみます。長い間全く人けがない空き家が隣にあったら、どうでしょう。明かりがともることもなく、雑草は生え放題……。薄気味悪いと感じるのではないでしょうか。まさか遺体が放置されていたりしないよね、などと思っているかもしれません。遺体は放置するものではなく懇ろに弔うものですから、空き家に放置されてはいけないのです。

そんなことにならないためにも、空き家の所有者は普段の維持管理を適切にしておく必要があります。

289月/16

空き家の火災保険

空き家といえど所有者にとっては財産です。家族の歴史が詰まった実家ならかけがえのない大切な場所でしょう。

一般的な家なら火災保険に入るものですが、空き家の場合は普通の家と同じ「住宅物件」として火災保険に入ることはできません。その代わりに「一般物件」として、倉庫の扱いで火災保険に入ることができます。

コンクリート製のマンションや近年の不燃材による住宅は別として、従来の木造の家屋は火災の心配がつきまといます。しかし日本の法律では出火責任を問われないことになっています。この背景には木造住宅が多かった時代の状況が反映されています。密集する住宅地で木造住宅から出火したら瞬く間に周囲に延焼します。その損害を出火元に求めるのは現実的ではないということから出火責任を問われないのです。

したがって火災保険は家屋の所有者が自分の責任で加入することになっています。火災に関しては自己防衛です。

空き家の所有者の中で火災保険をかけている人は少ないのではないでしょうか。しかし、屋内に仏壇や家族の思い出の物などがある場合は火災保険に加入しておくほうがいいかもしれません。

ところで、空き家の火災を最も心配しているのは近隣住民です。放火されたり、タバコをポイ捨てされたり、という心配があるからです。人が住んでいないので、住人による初期消火が期待できないということもあるでしょう。

 

269月/16

空き家の庭

空き家問題で自治体がさまざまな対策を検討している広島ですが、庭がある空き家は周囲に心配と迷惑を与えます。庭がコンクリートならいいのですが、そんな庭は普通ありません。普通は庭に土があります。

そんな庭では春から夏にかけて雑草が生えます。雑草には蚊が舞い、それが周囲に飛んでいきます。ヤブ蚊です。ヤブ蚊という文字を見ただけで痒くなりませんか。いや、ご近所さんは本当に迷惑です。しかし、人が住んでいないので「雑草を刈ってほしい」と誰に言えばいいのか分かりません。

そんなヤブ蚊も秋から冬にかけては出没しません。ほっとしたのもつかの間、雑草が枯れ草になります。タバコのポイ捨てや誰かのいたずらで火を付けられたら一気に燃え上がります。大変なことになります。ご近所さんは冬は冬で火災の心配をするのです。

庭付きの空き家をお持ちのみなさんは、その庭がどうなっているか、ご近所さんの目線で見てみることをお勧めします。

庭がコンクリートだとします。そこに段ボール箱や雑多なものを放置してあると雨水がたまって蚊が発生します。人が暮らしていればそういうことに気づくのですが、住んでいないとなかなか気づく機会がありません。

空き家を相続した人や実家が空き家になっている人は、とにかく自分の目で見てみること。これが第一歩です。自分で管理できるなら定期的に訪ねて管理する。自分でできない場合は専門業者に頼んで定期的に維持管理をしてもらう。

空き家の所有者の責任が問われつつあるのです。

239月/16

空き家を相続したら

実家などの空き家を相続したものの「どうしたらいいか分からない」人が37パーセント――。IT企業によるインターネット調査の結果です(9月23日付『毎日新聞』から)。空き家問題が注目されてきましたが、相続した所有者は「これをどうすればいいのだろう」と困惑するしかない状況が垣間見えます。

空き家とはいえ、家族の歴史が詰まっていたり、仏壇があったり、遺品があったり、という現状を見てしまうとそこで思考が停止してしまいがちです。特に仏壇や遺影は捨てるに捨てられませんから、「どうしよう」という困惑から「とりあえずこのままで」という現状維持になり、先送りをすることになるのでしょう。

先の調査では「売りたい」が23パーセントしかありませんでした。80パーセント近い人が当面は売却を考えていないのは、「家」に対する日本人らしい思いが反映しているように感じます。しかし、どうすればいいか分からないまま放置しておくことは好ましくありません。

広島県内では各自治体が積極的な施策を打ち出していますが、基本になるのはやはり所有者です。空き家のご近所さんに不安感を与えない最低限度のマナーは持っておくほうがいいでしょう。

そのためには月に1回は掃除に行く。自分で行けない場合は専門業者に依頼する。空き家適切に維持管理することは待ったなしなのです。

219月/16

安芸太田町の定住促進空き家活用事業

広島県の北西部に位置する人口約6000人の町です。国土交通省が発表した基準地価によると、商業地の基準地価変動率の下落率3位が安芸太田町にある標準地でした。

商業地は町の顔とも言うべき中心部です。その地価の下落率がワースト3位というのはあまりいいものではありません。その自治体の活力が落ちていることの表れだからです。広島県の中心部から遠いなど地の利に恵まれていませんが、だからこそそんな土地が好きだという人がいるのも事実です。

安芸太田町はそういう人が住むことを求めているのでしょう。定住促進と空き家の有効活用を図るため、居住することを目的に空き家を改修した場合、費用の2分の1(75万円を上限)を補助しています。詳細は町役場に。

空き家の所有者には朗報です。毎年固定資産税がかかる空き家が収益を上げるようになる可能性があるわけです。相続でもらった空き家にせよ生まれ育った実家の空き家にせよ、活用の仕方次第では経済的利益を生むのです。、定住促進と空き家の有効活用を図るため、居住することを目的に空き家を改修した場合、費用の2分の1(75万円を上限)を補助しています。

、定住促進と空き家の有効活用を図るため、居住することを目的に空き家を改修した場合、費用の2分の1(75万円を上限)を補助しています。

199月/16

神石高原町の空き家対策

広島県の中東部にある神石高原町の人口はすでに1万人を割っています。待ったなしの状況でもあるので、対策に乗り出しました。

空き家バンク登録物件を購入または賃貸借した移住者、自宅を改修するUターン者、新婚定住者などが自宅改修工事をする場合に補助金が出ます。ここで空き家の所有者が注目すべきなのは空き家バンクに登録した家が移住者に売却や賃借された場合に補助が出る点です。

空き家をいずれ所有者自身が使うのならそれでいいのですが、所有者が使う予定がない場合、放置しておくと朽ちてゆくだけです。朽ちてから売ろうとしても、荒れた家を買う人は普通いません。朽ちた家を借りたいと思う人も普通いません。

空き家の所有者は普段から維持管理をして、家のコンディションを少しでもよくしておくほうがいいのです。風を通したり電気をつけたりするだけで全然違います。家の周りに雑草が茂っていたら、それを抜いてきれいにするだけで見た目の印象が全然違うのです。ほんのひと手間かけるかかけないか。そこなのです。

所有者が自分でできるなら毎月やるほうがいいですし、県外などの遠方に住んでいて自分ができない場合は専門業者に任せればいいのです。費用はさほど高くありませんし、個別対応してくれるはずですから、まずは問い合わせてみることをお勧めします。

169月/16

廿日市市の空き家改修補助金

広島県の西部にある廿日市市は人口約11万人。ほかの自治体同様に人口は少しずつですが減っています。この調子では早晩10万人を割りそうですが、廿日市市は2040年に10万人を維持する目標を掲げています。そのために関係機関が知恵を絞っている状況です。

さて、廿日市市には空き家の改修にかかった費用について補助制度があります。しかし、公開していないようです。「売買や賃借の話が進む過程で、建物の改修が必要な案件について個別に案内し対応している」と廿日市市空家等対策協議会の第1回会議(5月24日開催)で語っています。

積極的に広報してもいいように思いますが、廿日市市には廿日市市の考え方があるのでしょう。そこで、市内に空き屋を持っている人で改修を考えている場合は市役所に直接問い合わせてみることをお勧めします。

廿日市市は宮島を抱え、JRや広島電鉄、バスなどの交通網が発達していて利便性がいいので、人気エリアの1つと言えます。そこに空き屋があるのなら、取り壊す前のではなく活用法を考える価値があります。

取り壊す費用より、建てる費用のほうがはるかに大きいからです。賃貸したり売却したりする選択肢もあっていいのです。そのためには普段から維持管理をしておく必要があります。専門業者でも安い価格で維持管理を請け負っていますので、具体的に検討する場合は問い合わせてみるといいでしょう。

149月/16

庄原市の補助制度

2005年に1市6町が合併しました。新制の庄原市ですが、合併した1市6町の人口を合計してみると減少傾向が続いています。3万6000人ほど。しかし面積は広島県内で最も広いです。

定住者を増やそうという試みの1つが転入定住者住宅取得および改修補助金の制度です。これまで庄原市に住民登録をしたことがない人が対象で、永住する意思を持って住宅を新築したり中古住宅や建て売り住宅を購入したりする場合に適用されます。いろいろな条件があるので、庄原市役所に確認することをお勧めします。

風光明媚でアウトドア環境に恵まれていますから、健康志向の人が魅力を感じるに違いありません。そういう人が庄原市で住宅を探す際に中古住宅も対象になるはずです。そんなときのために、空き家を普段から整備しておくことが重要です。

人間が第一印象に頼るのと同じように、住宅選びも第一印象がけっこう重要です。物件を見学に来て、ほこりっぽい空気が充満していたり雑草が生い茂っていたりする空き家(中古住宅)だったら、それを買って住みたいと思う人は少ないものです。第一印象をよくするためには維持管理をしっかりやっておくことが欠かせません。

適切な維持管理ができている空き家から所有者の優しさや配慮を感じます。だからこそ家は売れていくのです。

129月/16

三次市の空き家サポート事業

1市4町3村が2004年に合併してできた三次市は人口5万人ほど。広島県北部の中心都市です。人口は減少傾向にあり、空き家問題はひとごとではありません。

そこで打ち出したのが三次市空き家サポート事業です。これを活用する条件は以下の通りです。(1)三次市外在住の人が、(2)三次市空き家情報バンクに登録されている空き家を購入し、(3)生活に必要な部分について改修を行った場合、という3つの条件を満たせば、改修に要する費用の一部を補助してもらえます。

補助額は改修工事費用の50パーセントかつ120万円です。

ただし、細かな条件がほかにも決まっているので詳細は三次市に確認してください。

この空き家サポートは人口を増やそうという狙いもあるようです。風光明媚な魅力がある三次市に引っ越してきてもらい、街の活性化につなげたいということでしょう。補助費用が大きいのは、そういう期待があるからではないかと推測されます。空き家がある自治体は人口減という問題を同時に抱えているわけで、三次市の空き家サポート事業は改修費を提供しながら人口を増やす方策でもあるわけです。

空き家を持っている人はバンクに登録して売却できる道があるので、売却できるためにも普段の維持管理をしっかりやっておくことが大事です。購入を検討している人は必ず現地を訪ねて家の中も外もじっくり見ます。そのときに誇りっぽかったり雨漏りしていたり家屋が破損していたりするとそれだけでイメージダウンです。

 

099月/16

三原市の空き家改修補助制度

人口約9万5000人ほどの都市です。瀬戸内海有数のマダコの産地として知られます。この三原市も空き家問題は例外ではありません。市のサイトには「空き家バンク登録物件情報」のコーナーがあります。売買目的や賃貸目的と用途を分けてあります。空き家の所有者にとっても使い勝手のいい情報発信の場です。

そんな三原市には「空き家改修等支援事業」があります。補助内容は、機能回復のための修繕工事及び設備改善のための改修工事に要する費用の50パーセントかつ30万円です。

空き家を持っているけれどどうしようと迷っている人で修繕工事や改修工事を検討している場合はこの補助を使うことができそうです。行政のメッセージは「空き家を空き家のまま放置しないでね」ということだと感じます。

古里を遠く離れて暮らしていて実家が空き家になっている人だって困っているに違いありません。しかし、壊すにもお金がかかりますし、大切な思い出が詰まった実家を壊すのはちょっととためらってしまうものです。では維持するとなると、何のために維持するのかという疑問が芽生えます。

しかし、売却する、あるいは賃貸に出すという目標があれば、市の補助をもらって空き家の修繕や改修の工事をしようと考えていいかもしれません。家を壊すのは簡単ですが、建てるとなると壊す費用の10倍や20倍はかかります。金銭面を考えると壊すのに二の足を踏むのは当然でしょう。

空き家を前向きに活用したい人の背中を推す補助制度です。