受刑者の脱走事件と空き家

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者が脱走しましたが広島市南区の路上で身柄を確保されました。逃走から22日ぶりに身柄を押さえたわけで、市民はもとより、警察も刑務所もほっとしたことでしょう。

 今回の逃走で問題になったのが空き家でした。因島に空き家がとても多くて警察は回りきれない、潜伏していそうな空き家があっても警察が所有者に無断で入ることができない、逆に言えば逃走者にとって空き家はありがたいということです。

 今回は脱走事件があったので注目されましたが、脱走者ではない人が空き家に勝手に入っている可能性があることを世の中の人たちは気づいたに違いありません。空き家が治安を不安定にしてしまうという問題が明確になったのです。

 空き家の問題を見て見ぬ振りをする場合ではないことが分かりました。所有者にとっては「放置しようとどうしようと私の勝手だ」と言って済ませる時代ではなくなってきたと言えます。

 近隣の治安のためにも、空き家の所有者はせめて月に1回の管理をするべきではないでしょうか。自分でできないなら、近所の人にカギを預けて謝礼を払って管理をお願いするとか、空き家管理業者に任せるとか、何らかの対策を実行すべきときが来ているのです。

 地域の安全のために空き家を放置しない。空き家の所有者の義務と言っても大げさではないかもしれませんね。